皆さんこんにちは。HP委員会デザイン担当しのっちです。
今年もトヨトモブログをどうぞよろしくお願いします。
では2012年度一発目のDTPあるある第3回を始めたいと思います。
今回は一般の方でもなじみ深い書体について簡潔に書きたいとおもいます。印刷物には書体は必要不可欠なもので、私たちのような業界の方でない方も、会社文書の提出やプレゼンテーション、はたまたパソコンで年賀状を作成したりする方も普段何気なく使っていると思います。現在では多種多様な書体が出回っており、紙面の雰囲気や気持ちの表現などその場にふさわしい書体を使い分けていると思います。当然印刷会社では膨大な書体を扱っている訳ですが、DTPにおいて書体は気をつけなければならない存在の一つです。と言うのも、DTPが出来て20年以上たちますが、書体環境が統一されてきたのはここ数年の話なのです。「書体環境」と言うのは書体の種類の事ではなく、書体内部のフォーマットの事です。皆さんも知っての通り、ここ20年位で家庭や会社にパソコンが急速に普及しました。DTP業界もパソコンと共に発展してきた業界で、それに大きく左右されてきました。パソコン本体のスペックや、OS、アプリケーションも数年でモデルチェンジしてきます。書体フォーマットもここまでとは言わないですが、モデルチェンジや新しいフォーマットが生まれました。細かく書き分けるときりがないので割愛しますが・・・そのモデルチェンジの時に今まで『保存されたデータの書体を更新すべきなのか』という問題が発生してきます。更新なんて簡単に出来そうなものですが、大きくフォーマットが変更されたモデルチェンジの場合、更新した瞬間に今までの体裁が崩れる場合があります。なので更新の必要のないデータは基本的にはそのままにしたいのです。しかし、そのままずーっと更新しないと書体自体がサポート切れになり、出力すら出来なくなるという自体も発生してきます。分かりにくいかもしれませんが、「この電化製品はずいぶん年代物で部品はもう取り扱っておりませんので、修理は出来ません。」などと言われた経験は無いでしょうか?これと似た現象が印刷データでも起こりうるのです。そうならない為にも適度に更新する必要が出てきます。最近では大きなフォーマットの変更も無く、安定してきましたのでこの状態が続く事を祈るばかりです。
また、お客様から頂くデータでは、文字のアウトライン化をしていただく事を強く推奨します。例えばお客様が『A』という書体でデータを作ったとします。しかし受け取り側に『A』の書体が入っていないとデータを開く事が出来なくなります。
そういった事を防ぐ為に、文字をオブジェクト化し、見た目は書体ですが、文字の情報を持っていないデータを作る事が可能になります。このデータであればソフトさえ一致すればデータを開く事が可能になり、受け取りも容易になる訳です。長くなりましたが、少し知識が有るだけでデータのやり取りがスムーズになるので押さえていきたいところですね。
この記事を書いた人
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トヨトモのしのっぴです。
HPのデザイン全般を担当してます。少しでも面白いHPに出来たらいいかなぁ。ちなみに、真の下っ端は実は僕です。
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