業界にいると当然の知識でも、縁のない方から見ると未知の世界だったりしますよね。
今では当然と思って仕事をしていても、ふと入社前を思い返すと、そういえばそれまで知らなかったな〜と言う事が以外と多い。

就職活動で弊社に興味を持って頂いた学生さんがブログを見てくださっていると言うお話を伺いましたので、今回は少しだけ<以外と知らない印刷の知識>を紹介をしたいと思います。

題して・・・

「DTPあるある番外編 〜印刷基礎知識〜」

さて、印刷機というのは、機械によって使用できる色の数が決まっています。
4色印刷機は表裏あわせて合計で4色、8色印刷機は合計で8色と言った具合に、機械によって使用出来る色の数が限定されています。
機械都合の他にも、「色数が増えると印刷コストがあがる」などの理由から、限られた色数で印刷内容を再現する必要があります。

そんな中で、真っ黒な部分グレーの部分がある場合。
黒インクのみでどのように濃淡を表現しているのでしょうか。

細かい線の集合体「網点(あみてん)」

印刷物の濃淡は、規則正しく並んだ小さなドットの集合体「網点(あみてん)」の密集度で表現されています。インクが付く部分の密度をかえる事で、濃く見せたり薄く見せたりしているんです。
ドットが何もない部分にはインクが付かず、パーセントが大きくなるにつれてドットも大きくなっていき、最終的に100%の部分は全面塗りつぶし(ベタ)になります。

よく目にする申込用紙などの薄い部分も、よ〜〜く見てみると細かな点が並んでいたりします。

フルカラー印刷のしくみ

印刷では基本的にプロセスカラーと呼ばれる4色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)を使用します。ご家庭のインクジェットプリンタのインクでもおなじみですね。
色のほとんどはこの4色で再現できるとされており、先ほど紹介した「ベタ」や「網点」を重ねる事でたくさんの色を作り出しています。

ですので、8色印刷機と言うのは表4色・裏4色で両面フルカラー印刷が可能なんですね。

このように、限られた色の中で絵柄を表現しているんです。
新聞紙やご自宅に届くダイレクトメール、雑誌などなど身近にたくさんの印刷物がありますので、ぜひぜひ一度目を凝らして見てみてください。

以上、印刷の表現方法の紹介でした!
また機会がありましたら、他の知識なんかも紹介したいなと思っております。

これを見て少しでも印刷に興味を持って頂ければ幸いです(^▽^)

この記事を書いた人

にしこ
トヨトモのにしこです。
目指すジャンルは「明るいオタク」、何でもポジティブにこなしてみせます。