こんにちは、こんばんは、おはようございます、TERAです。

夢灯の宴生活も終わり一段落した今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?

私はというと、先月末グラさん達と板取にある蕪山(かぶらやま)へ行ってきました。標高1068メートル、途中に推定樹齢400〜500年といわれる「株杉の森」など迫力がありとても楽しめました。が、初心者には結構きつい登山になりました(;´Д`)ハァハァ

そんな今回は、モンスター狩猟生活にも影響するかもしれない家の光回線の見直しをしたので、その時やったことや約1年使用してみての変化などを書いてみようと思います。

文字数が多いですが、最後まで見ていただけると嬉しいです。

10ギガ回線が開通!

2024年3月、地元関市もようやく光10ギガ回線が開通しました👏パチパチ!

突然なんのこっちゃとお思いの方もいるかもしれないので簡単に説明すると、NTTのフレッツ光というインターネットや電話・テレビなどを光回線で接続できるサービスがあるんですが、この回線スピードが今までMAX1ギガしか対応していませんでした。

仕方がない部分もありますが、他の地域から遅れてやっと関市でもこの10ギガ回線を使用できる様になったんです。

『ぶっちゃけ回線速度なんて、1ギガあればいいんじゃない?』

 と思ったそこのあなたっ!

その通りだと思います^^;

同時接続する機器や台数にもよると思いますが、私の環境では動画閲覧やネット・ゲーム・家電など色々繋いでも、1ギガ回線で困ったことは今まで無いです。

このまま1ギガでも良かったのですが、使用料が1ギガも10ギガもあまり変わらないのと、やっぱ最高速ってロマンがあるじゃないですか!合わせて宅内のネットワーク環境も更新するいい機会になるので、今回は思い切って10ギガ回線へ乗り換えます。
キャッシュバックの金額につられたなんてとても言えない^^;

ネットワーク素人なので構成に無駄があるかもしれませんが、素人なりに構築してみた過程と、使用してみての感想をご紹介します。(ハードル下げ)

現状の構成を整理、新構成を考察

まず現状の契約・宅内環境の整理からしてみました。

回線は、フレッツ光ネクスト隼の1ギガ回線です。プロバイダーはB社を使用しています。

次に宅内配線ですが、ひかり電話・ひかりTVは契約していませんので、ONU(回線終端装置)から自前のWi-Fi6ルーター(Buffalo製)へ繋げて、そこからPC・NAS・ゲーム機・エアコン・タブレット・スマホ・SwitchBot…その他諸々有線と無線で接続しています。また別の階へは、PLCアダプターの有線でメッシュWi-Fiを構築しています。

親ルーターから有線接続されているものは、PC3台・NAS・PS5・別の階へのPLCアダプターです。使用しているWi-Fiルーターの有線ポートは4つしかないので、間にギガビットのHUBをかませています。

3台あるPCのうちマザーボード標準で搭載されているスペックは、メインPCは5ギガLANとWi-Fi7で、サブPCは2.5ギガLAN、残りのゲームサーバ用のPCは1ギガLANです。NAS及びPLCアダプターも、1ギガLANになります。

Wi-Fiで接続している機器は、Wi-Fi6やWi-Fi5、5Ghz 2.4Ghzなどなど様々な仕様が複数あります。

こんな感じの構成なのですが、まずなんといってもWi-Fiルーターを10ギガ対応のものに交換しないとはじまりません。回線契約のときにレンタルするという手もあるのですが、機器は自由にいじくり倒したい派なので、レンタルはしないで今回も自分で用意しようと思います。

メインPCのLANは最大5ギガ対応なので、10ギガ通信できるようにNIC(ネットワーク・インターフェイス・カード)を増設します。サブPC1台は2.5ギガ対応しているのでそのまま使用して、もう一台ゲームサーバで使用している常時接続のPCは1ギガのまま行く予定です。

NASに関しては、そこまで毎日頻繁にアクセスもしないし、現状写真や動画の保管とゲームサーバの自動バックアップしか使用していないので1ギガのままでも問題ないです。余裕があれば、USB接続の2.5ギガへ変更してみようと思います。

PLCアダプターは、変更無しでそのままです。

機材の準備

構成や必要な機材もあらかた把握できたので、選定して準備を開始します。

ルーター

まずルーターですが、Wi-Fi付きで有線WANとLANで10ギガ使用できるものってまだまだ少ないんです。(2024年4月時点)しかも普及用のWi-Fiルーターと違ってお値段がそこそこします。

そんな中選んだものは、Wi-Fi6eで、10ギガをWANとLANそれぞれ1ポートずつ使用できるこちらのルーター。現在使用しているメーカーと一緒なので設定画面に慣れているというのもあります。

また、メッシュWi-Fiも構築するんですが、他メーカーを混ぜると速度低下するという検証結果があるのでここは同じメーカーのものを選びました。

めちゃでかいので、置く場所注意です。

スイッチングハブ

全ポート10ギガ対応のハブとなるとコストもかかるし、そもそも10ギガに対応させる端末はメインPCだけです。ここはコストカットしたいということで、10ギガポートが2ポートあって残りは2.5ギガポートのスイッチングハブを探してみます。

それらしいものがあったのですが、3万円以上するので悩ましいところです。もっといい方法ないかなと模索していたところ、あるものを発見しました。

一般家庭ではほぼほぼ見ないであろうSFP+というものです。

このSFP+はものすご~く簡単に言うと、光ファイバーを通信機器に接続できる規格になります。取り付けるモジュールを交換することによって多様なケーブルを接続することができ、従来のLANケーブルと違って伝送ロスや消費電力が少ないのも特徴。ケーブルによりますが、伝送距離もめちゃめちゃ長いです。もともとSFPは1Gbpsだったのですが、それがSFP+になって10Gbpsの速度に対応したそうです。

メインPCには10ギガ拡張ボードを別で付けなきゃいけないので、このSFP+の拡張ボードとSFP+が使用できるスイッチングハブを探してみることにしました。

早速探してみると…、ありました!ありました!

SFP+が2ポートと2.5ギガが4ポートあるファンレススイッチングハブが!しかもタイムセールでお値段『6千円弱』という破格!最初に調べていたものと比べて実に1/4以下の価格で買えます。2.5ギガポートだけで考えても安いほうだと思うのですが、それにSFP+が2ポートも付いているなんてすごいです。ハブなんて滅多なことがない限り壊れないだろうし、国内メーカーに拘りがなければ、この値段でこの仕様なら文句なしですね。

ということで、スイッチングハブは決まりました。海外製品ということもあり使用する場合は、自己責任でお願いします。

スイッチングハブの外箱
八丁でおなじみ??
スイッチングハブ本体
SFP+が2ポートと2.5ギガが4ポート

拡張ボード

メインPCに付けるSFP+用の拡張ボードですが、選定で注意しないといけないのがマザーボード側のスロット形状と使用できるレーン数です。自作派の方はだいたいマザーボードの説明書に載っていると思いますが、既製品のPCの場合は型番でネット検索して調べないと出てこないかもしれません。

今使用しているマザーボードは、PCIe4.0で レーン数4まで(スロット形状はx16)が使用できます。その事を踏まえて用意したものがこちらになります。このNICもノーブランド品(6千円くらい)ですので、自己責任になります。

SPF+用拡張ボード
SFP+用の拡張ボード

SFP+用モジュール

今回準備したWi-fiルーターは、SFP+に対応していないので、スイッチングハブまでLANケーブルをもっていきSFP+用のモジュールを使用して変換してやらないといけません。そこで、ハブのSFP+の一つをRJ-45というよく見るLANケーブルが接続できるモジュールを使用して接続します。これで10ギガ回線がフルで使用できるようになります。(これも6千円くらい)

モジュールが缶のケースに入っていてちょっとおしゃれでした。蓋の裏にはイラストで使い方も載っていて親切設計です。唯一気になるのは、高温注意の表示があること。発熱は極力抑えたいんですがどうなることでしょう。

RJ-45用モジュール外箱
裏蓋に使用説明

ケーブル

スイッチングハブのもう1つのSFP+ポートとメインPCは、上記のような変換モジュールを使用せず直接DAC(ダイレクトアタッチケーブル)で接続するので10ギガ対応のDACを用意します。モジュールとケーブルが一体化していてコストカットができますし、発熱や通信にかかる消費電力もかなり抑えることができる様です。(2千円くらい)

DACケーブル

その他、LANケーブルは現在使用しているものがすべて対応品なので追加購入はありません。

回線工事と機器設置

10ギガ回線が始まったとほぼ同時期に、どこの10ギガ回線にしようか検討を始め、フレッツ光ではなくコラボ光を契約することにしました。とりあえず使ってみて気に食わなければ乗り換えすればいいだけなので、特典や月額料金などと相談しながら決めればいいと思います。

そして2024年5月某日、待望の回線工事日がやってまいりました。

先に届いていた10ギガ専用のONUが置いてある場所を案内し、早速作業員の方があれやこれやパソコン使いながら配線していってます。で、30分もかからないうちに設置完了となりました。もともと光回線が通っているので宅内工事だけということもあり、本当にあっという間でした。

あらかじめコラボ光会社には工事日の連絡が入っていて、回線開通後ネットが使用可能になるまで1時間から半日待っててくださいとのことでした。それまでの間、購入していた商品を順番に設置して動作確認や各種ドライバーのインストールなどを行いながらネットが繋がるのを待っていることにしました。

各機器の設定・動作確認も終えた頃、10ギガ回線でのネット接続がスタートしました!

実際の回線速度はどうなった?

それでは早速、回線スピードの計測です!今までの回線とどのくらい変わったのか、この瞬間がとっても楽しみです。

結果はこちら…

回線速度_1Gの写真
1G時代の回線速度
回線速度_10Gの写真
10G回線の速度!

どうでしょうか?

速度の単位がメガからギガに変わっちゃいました!ちなみにメガに換算するとおおよそ5900Mbps!1ギガ時代に比べて約9倍の速度になりました。

自分が思っていた速度とほぼ想定通りの数値が出て良かったですが、実際に数値で現れると本当に驚きです。通信機器の接続が1台ではないのでこのぐらいの数値になりますが、十分早くなりました。

体感速度は使っているパソコンのスペックにもよると思いますが、YouTubeのサムネイルの表示や再生開始速度がめちゃくちゃ早くなりました。それと、ファイルのダウンロードがあっという間に終わります。これは本当に体感できる速度です。ホームページの表示速度は、元々早かったし表示するサーバー側の速度によると思うのでそんなに変わった感じはしないのですが、表示に詰まる感じは無くなったように思います。※あくまで個人の感想

ちなみに普段使用しているスマートフォンはちょっと古めのGalaxyS21なのですが、休日の午後1時前の無線での速度は、

回線速度_スマホの写真
無線での速度計測結果

こんな感じでした。十分早いですね!

最後に感想など

気になる発熱なんですが、ルーターやスイッチングハブに関してはファンレスだしまぁこんなもんだろうという程度で問題ないと思います。PC本体に取り付けたNICも全然熱くなることもなく問題なしです。

しかしながら、スイッチングハブに使用したSFP+用の変換モジュールがものすごい発熱で、指で触ると危険なレベルです。このモジュールはどうしようもできないので、モジュールにヒートシンクを取り付けるか、モジュールに対して何らかの方法で風を当てて冷ます方法を取るしかなさそうです。使用される方は特に注意してください。私はUSB電源供給のファンとモジュールに小さめのヒートシンクを取り付けて風を当てるようにしています。

ヒートシンクの写真
アルミ ヒートシンク 14x14x7mm

今回、回線を10ギガに切り替えてみて、費用対効果は十分にあったんではないかと思います。1年経過した今でもスピード感は変わらず快適で、機器の故障もなく順調に稼働しています。

今まで使ったことのなかった機器を使用してみたり配線の仕方を工夫してみたり、自分にとってもすごく勉強になりました。ここまで凝ったことをやる方はあまりいないかもしれませんが、今後増えてくるであろう家庭用高速回線を開設するという方の参考に少しでもなれたらと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた~ノシ

この記事を書いた人

TERA
トヨトモの中の人、TERAです。
メンバーの中では一番下っ端ですが、何でもチャレンジして頑張りたいと思います。