こんにちは、TERAです。

コロナ第5波も落ち着きを見せ、規制緩和がなされてきた今日このごろ、TERAの休日は変わらず引きこもっております。

引きこもり需要でゲームや模型界隈が再熱し、発売から1年が経っても品薄状態が続いて転売の温厚になってしまったのは非常に残念で仕方ありません。抽選もずっとハズレるし努力しても買えないものは仕方がないので、再販を待ちつつ今あるもので楽しみながらやっていこうと思います。

そんな今回は、匂いが少なく人体に優しいとされる塗料のシタデルやアクリジョンと、水性ホビーカラーをエアブラシで試し吹きしてみようと思います。TERAはエアブラシ初心者で、今まではラッカー塗装ばかりしていましたが、自分で試してみないとわからないこともいっぱいあると思い、水性エマルジョンにも挑戦してみようと思います。

ありのままの結果をご報告するので、吹き方が下手くそな部分が多々あると思いますが、同じ初心者の方に少しでも参考になれば幸いです。

よく他のサイトや雑誌を見ても「希釈は感覚で覚えるもの!」とか「牛乳ぐらいの濃度」とか「希釈やエア圧は、塗料の粘度や室内気温・湿度によって変えるので具体的には言えません」とか、確かにその通りかもしれません。しかしながら初めてやってみようって人からしたら基準もないのに感覚はないやろって話で、どうしても敷居が高くなってしまいます。長年やっている方たちは基準を知っているからこそ、それが生かされるんだと思うので、今回は曖昧だった部分を数値で表現してみました。

シタデル?アクリジョンって?

聞き慣れない方もいるかと思いますが、そもそもシタデルやアクリジョンとはどういった塗料なのか?

ごくごく簡単に説明すると、

  • 人体に優しい
  • きつい匂いがしない
  • 水で薄めて使用できる(うすめ液もあり)
  • 筆塗りがしやすい
  • 隠蔽力が高い(シタデル)

私が主に筆塗りで使っているのはシタデルという塗料なのですが、とても筆塗りがしやすく隠蔽力も高いです。匂いも気にならないので、専用の塗装環境のないリビングモデラーさんでも扱いやすいんじゃないでしょうか。ユーチューブでもいっぱい動画が上がっているので興味がある方は買う前に見てみてください。

筆塗りのシタデルについては、プロペインターの「せなすけ」さんの動画が非常に分かりやすくてオススメです。

アクリジョンに関しては、近くの模型店や模型を売っている家電量販店でも扱いがあるので入手性もよく値段も非常に安いので、部分塗装でお試し塗装してみるのもいいかもしれません。

また、使った筆なんかもクリーナーのような溶剤を使わずに水でガシガシ洗えるので手軽です。ただし乾いてしまうと水では落ちません。

すごくメリットのある塗料なのですが…、

  • 乾燥が早すぎて扱いにくい
  • 他の塗料に比べて値段が高い(シタデル)
  • 田舎住みには入手性が悪い(シタデル)
  • 色の名前・区別が分かりにくい(シタデル)
  • 隠蔽力が低い(アクリジョン)

と、ちょっとデメリットっぽいとこもあります。

シタデルは扱っている店舗も少なく、塗装をしていて『ちょっとあの色がほしいから買いに行こう!』って気軽に近所の模型店・家電量販店で売っていないので困りものです。田舎住みでも手軽に買えるようになるといいんですが難しいんでしょう。

また、アクリジョンや水性ホビーカラーは1本150円~200円ほどで買えますが、シタデルは1本600円くらいします。シタデルエアーになると1本1000円くらいするので慎重に選びたいですよね。

使ったことのある色ならばネットで買えば済むことなんですが、知らない色とかは画面では分かりにくいのでなるべく実店舗で購入したいです。

エアブラシではどうなの?

上のメリットにも書きましたが、匂いが非常に少ない塗料なので、エアブラシを使って塗装してみるのもありなんじゃないかと思い少し調べてみました。

シタデルやアクリジョンを使ったエアブラシでの塗装記事が結構あるので見ていたんですが、なにやら普段使用しているラッカー塗料に比べて難しいとか書いてあります。

特に多かったのが、ハンドピースの先が詰まってしまって塗料が出てこないということと、希釈が難しくて思うように色がのらないこと。

実際に自分で噴いて確かめたわけではないので、ここはいっちょ試してみるしかない。

各種塗料・道具を準備します!

今回使用した道具

でわ早速、準備に取り掛かります。

お試しの定番ということで、100均で買ったプラスプーン(白)を用意します。下地塗装は無しです。

ハンドピースは2本使用してみます。口径0.3ミリと0.5ミリで両方ともダブルアクションです。0.3ミリはコンプレッサー買った時についてきたもので、0.5ミリは格安品(高いの欲しい)です。ボタンの引き具合は全閉から2回転半(360度回すのを2回+180度回す)で、圧力設定は、0.15MPa(メガパスカル)に統一しました。

塗料は、シタデルエアーのメフィストン・レッド(MEPHISTON RED)(非光沢)、アクリジョンのN-3赤(光沢)、水性ホビーカラーのH-3赤(光沢)です。

エアの圧力は0.15MPaに統一

後は、アクリジョン専用エアブラシうすめ液と水性ホビーカラーうすめ液を準備しました。

色々と自分用にアレンジしてしまうと試す意味が無くなってしまうかと思うので、最初は基本(取説やメーカーの使い方)に則って塗装してみます。

次に各塗料の希釈ですが、シタデルエアーは塗料そのままで使用できるそうなので希釈しません。

アクリジョンと水性ホビーカラーは、公式ツイッターに載っていた目安の 1:1 でうすめます。

ただ、このツイートにもある通り何を持ってこの比率を出したのかということが載っていません。口径やエア圧は持っているもので変わるとは思いますけど、載せると駄目なことでもあるんでしょうか?

その他、シタデルエアーとアクリジョンについては、ハンドピースの先が乾いてしまわないように、水を準備してハンドピースを置くスタンドにセットしてみました。

タミヤの一番小さいスペアボトルに水を入れてスタンドの真ん中にセット。なんということでしょう!ピッタリ収まります。で、ハンドピースを置く時に通常だと前の穴に先っちょを差し込むんですが、前の穴には入れずに水を入れた瓶につけます。するとハンドピースの先は水に浸されて乾きませんし、手を離してもスタンドから落ちません。再度使用するときはまずエアだけを吹いて水を飛ばした後、塗装していきます。これで、乾燥によるつまりを無くそうという作戦です。

ちなみにエアブラシスタンドは、Mr.スタンド (エアブラシ系アクセサリー) PS256 を使用しています。とても安くて(300円くらい)裏にマグネットが付いていて、100均のステンレストレーに置くと安定感も出て快適になります。

スペアボトルに水を入れておきます
ブラシの先端をボトルに突っ込み乾燥を防ぎます

エアブラシ塗装開始!まずはシタデルから

説明が長くなりましたが、いよいよ塗装開始です!写真の後に使用感を書いています。

まずはシタデルからです。

照明の関係で右側が暗いだけです
0.3mmは詰まりました
0.5mmはとっても吹きやすい

シタデルエアーを使用してみた感想ですが、0.3mmは希釈なしでも吹けました。これは自分のミスなのですが、隠蔽力が高いので1回で吹こうと思ったら詰まりました。詰まらせると掃除が面倒くさいので厄介です。重ね吹きで対応可能かと思います。塗ることに集中しすぎて油断するとすぐ詰まると思います。初心者には難しいと感じました。

0.5mmの方は、希釈なしで問題なく吹けました。塗りやすさで言うと断然0.5mmでした。塗装面にムラもなく初めてのTERAでも本当にきれいに塗れました。

共通して言えるのが、臭い匂いが全然なくてとっても快適でした。隠蔽力は3種類の中で一番高いです。表面が乾くのもとても速いので2回目の重ね塗りが非常にスムーズでした。

次はアクリジョンに挑戦

続きまして、アクリジョンでのエアブラシ塗装に挑戦してみます。

光沢塗料なのに光沢に出来なかった初心者です(泣)
0.3mmはたまに危ない時があった。
0.5mmは垂れそうになった。ホコリは気にしないで(笑)

まずは0.3mmからですが、希釈 1:1 でも吹くことは可能でした。溶剤で薄めている分、詰まりもシタデルエアーの0.3mmほどではなかったのですが、完全に詰まらないんじゃなくて、シューっと吹いている途中でたまにプシュプシュと詰まりかけるような現象はありました。プシュプシュっとなると塗料が霧状ではなくダマになって飛んでくるのでパーツに飛び散ると厄介です。ちょっと面倒くさいかなって感じました。ただもうほんの少しだけ溶剤を足して吹いたらいい感じになるのかな?又実験してみます。光沢に出来なかったのはTERAが下手くそだからです、ごめんなさい。

0.5mmは、希釈 1:1 で問題なく吹くことが出来ました。ただし動かすスピードを早めにしないと垂れそうな感じになります。下地があれば変わると思います。詰まりはありませんでした。詰まりそうになることもなく、とても吹きやすく感じました。隠蔽力が低いので4~5回は重ね吹きをしたほうがいいようにも思えます。 こちらも光沢に出来なかったのはTERAが下手くそだからです、ごめんなさい。

匂いに関しては、溶剤を使用している分シタデルエアーに比べるとほんの少しだけ匂いますが、全然問題ないレベルの匂いでした。隠蔽力は3種類のうち一番低かったです。塗り重ねが多くなる分、パーツの汚れや塗膜が厚くなってしまうリスクはあると思います。

水性ホビーカラーを塗ってみます

最後は、ラッカーに近い塗り心地で匂いも少ないとされる水性ホビーカラーに挑戦です。

たしかにラッカーと同じ塗り心地がします。
0.3mmでも快適です
0.5mmでも快適です

水性ホビーカラー0.3mmですが、希釈が 1:1 でも全然問題なく吹くことが出来ました。光沢感もアクリジョンに比べて簡単に出せます。水性ホビーカラーに関してはエアブラシの先端を水につけなくても詰まることがないのでとっても楽ちんです。匂いに関しては、こちらもうすめ液の分だけという感じでとっても快適です。

0.5mmは、希釈 1:1 で問題なく吹くことが出来ました。個人差はあるかと思いますが、私的には一番吹きやすい組み合わせだったかもしれません。スプーンも2回の塗り重ねで綺麗な光沢感ある塗装が出来ました。ちょっと乾くのが遅いので重ね吹きの待ち時間が他の塗料よりもかかりました。

シタデル・アクリジョン・水性ホビーカラーを試し吹きしてみて

今回、3種類の塗料をエアブラシで試してみました。私と同じ初心者の皆さんのご参考になりましたでしょうか?

基準を設けたくてエアブラシの調整やエアの圧力は、全ての塗料で同じ設定でやりました。

今回の挑戦で各塗料の向き不向き・得意な箇所や苦手な箇所などがわかったので良かったのかな。

この結果を踏まえて各種調整をして練習すれば、どれでも上手く吹けるように出来るなと思いました。練習は大事です。練習は本当に大事です。(重要なので2回言いました)

今後は塗膜強度や他の塗料との重ね塗りがどのようになるのかも試してみて、メインで使用していく塗料を決めていきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではまた~ノシ

この記事を書いた人

TERA
トヨトモの中の人、TERAです。
メンバーの中では一番下っ端ですが、何でもチャレンジして頑張りたいと思います。