トヨトモブログリレー 第6走者…はじめまして、HP担当新人のふじっこと申します。
先輩方、お手柔らかにお願いします。。。

「ブログの内容は何でもいいよ」といいんちょさんから言われたわけですが、
「何でもいいよ」が一番困りますよね。笑

で、皆さんの記事を読み直してみたのですが、本当に好きな話題を自由に書いてかまわない模様。
第5走者のグラさんが防虫委員もやっていらっしゃるとのことで、
ふと「虫について書いたら尺が稼げるんじゃないかな」と思いつきました。
印刷には天敵の虫の話題で恐縮です。

虫全般が苦手な方は、ここで読むのをやめた方がいいかもしれません。
グロテスクな虫は出てきませんが、チョウのイラストが出てきますのでご注意。

虫が大丈夫な方だけが残っていると信じて、話を続けさせていただきます。

実は私、子供のころは自然の生き物を観察したり捕まえたりするのがすごく好きでした。
特に「ファーブル昆虫記」を読んでからは虫が大好きで、
冬以外は捕虫網片手に外で虫を追いかけたり、
卵や幼虫を持ち帰っては育ててみたり、ずいぶんと色々やったなぁ…と思い起こせば感慨深いです。

さて、みなさんはアゲハチョウをご存知でしょうか?
ポ●ノグラ●ィティのミリオンセラーのタイトルにもなった、美しい大型の蝶です。
日本では単に「アゲハチョウ」もしくは「アゲハ」と言うと十中八九『ナミアゲハ(図1)』のことを指します。


(図1)ナミアゲハ

黄色の羽に黒いスジがキリリと凛々しく、指し色の青と赤が鮮やかですよね。
北は北海道から南は沖縄まで生息地は全国に渡り、
都会の人家の周辺にも住み着いて比較的低いところを飛び回るため、
その整ったルックスの割にビギナーなハンターにも優しい捕獲難易度の種類です。
幼虫は柑橘類の葉っぱが大好物!
祖父宅の夏みかんの葉が幼虫に食い荒らされたのもいい思い出です。

 

この『ナミアゲハ』にはそっくりさんがいます。
こちらも名前だけは聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
そのそっくりさんとは……『キアゲハ(図2)』です。


(図2)キアゲハ

生息地は『ナミアゲハ』と同じく日本全国を股に掛ける種類。
しかしながら都会ではあまり見かけないそうです。
郊外の草むらや野山が主な住処とのこと。
私も卵をもらって育てたことはありますが、家の周りでは成虫を獲ったことがありません。
幼虫はセリ科の植物をモリモリ食べます。私はニンジンの葉をあげていました。

 

さて、このそっくりな『ナミアゲハ』と『キアゲハ』、一発で見分けられる特徴があります。
間違い探しやアハ体験が得意な方は、既にこの文に到るまでに見つけているかもしれませんが、
図1と図2を並べてみましょう。


(図1)VS(図2)

 

はい、ほとんどの方がお気づきになったと思います。
まだ「同じじゃないか、どこが違うのかわからん」という方のために、拡大図をご用意!


(図1:一部拡大)VS(図2:一部拡大)

そう、羽(前翅)の模様が違いますよね。
『ナミアゲハ』は前翅に黒いスジが縞模様のように入っていて、『キアゲハ』はスジが無いのです。

 

この特徴さえ覚えておけば、黄色いアゲハチョウを捕まえた時に
「『ナミアゲハ』かな?『キアゲハ』かな??」と悩まなくて済みます。
お子さんが夏の自由研究で昆虫採集や虫の観察日記をやる気になった時にも、
まめ知識として披露して「お父さん(orお母さん)すご~い!」と尊敬のまなざしを一身に集めることができます。

是非ご活用ください!!

 

《蛇足》
『ナミアゲハ』と『キアゲハ』の幼虫(中~終齢)は、成虫よりもずっと見分けやすいです。
全然違う見た目をしています。
イモムシが嫌いじゃないよ~という方は、ぜひ画像検索してみてください。

この記事を書いた人

トヨトモ